今回のテーマは「聴いてみたい!! 企業のSDGsの取組みと災害時の取組みとは?」でした。
セミナーの参加者は、約30名。今年も昨年に引き続き司会は須貝祐美さんにお願いしました。 紅邑の挨拶のあと、3名の方々によるプレゼンテーションとなりました。
登壇者の3名の方々からは以下のようなお話がありました。
●防災・減災日本CSOネットワーク(JCC-DRR)/創価学会インタナショナル開発・人道部長 浅井伸行さん
浅井さんからは、最新のSDGsの進捗動向や2015年3月に仙台で開催された「国連防災世界会議」で採択されて10年目になる「仙台防災枠組」を踏まえた、国内外でのNGOの取組みなどをご紹介いただきました。

●松島蒲鉾本舗多賀城工場経営企画室係長 葛西健太郎さん
葛西さんからは、会社紹介に続いて、東日本大震災当時の状況と復旧までの取組み、被災後の多賀城工場への移転、移転先のさんみらい多賀城・復興団地での取組みをお話しいただきました。また、地域とのつながりなどSDGsの取組み事例をご紹介いただきました。

●みやぎ生活協同組合機関運営部課長 中塩晴彦さん
中塩さんからは、みやぎ生協の東日本大震災の被災後の取組み紹介に続いて、地域貢献の事例をいくつかご紹介いただきました。仙台市をはじめ県内自治体との災害時における協定など、地域との連携事例をご紹介いただきました。なかでも仙台市との協定「災害用備蓄物資にかかる一定量確保業務」は、災害時に必要な物資について、仙台市が購入、みやぎ生協が保管し、仙台市から要請に対し配送するという内容のもの。このような契約は、全国でも類のない取り組みをご紹介いただきました。

後半は、ご登壇いただきました3名の方々によるパネルディスカッションを行いました。ファシリテーターは、当団体のアドバイザーの畠山茂陽さん。今回のセミナーのタイトル「聴いてみたい!!」という言葉を手掛かりに3名の方の防災・減災に関わることになったきっかけやご発表いただいたことの現状や課題などを深堀させていただき、それぞれの人となりを垣間見ることとなる和やかな場となりました。
